📖カンロのウラ側

第13回 金のミルク


ミルクキャンディへの無謀ともいえる挑戦


金のミルクのパッケージ


カンロの商品はどのように開発されているのか?
そこにスポットを当てる「商品開発の裏側」、第13回は『金のミルク』です!

『金のミルク』は、カンロの大人気商品であり、今やミルクキャンディブランドを代表する商品の1つ。

商品開発の過程では、当時から全国的に有名だった“あの競合商品”への挑戦とあって、味わいはもちろん、テーマカラーやパッケージデザイン、商品名にいたるまで、開発者のさまざまなこだわりと、無数の苦労があったようです。

そんな『金のミルク』の開発秘話にせまるべく、Kanro POCKeT × スタッフが商品企画担当者にインタビューを実施。
『金のミルク』の商品開発の裏側をご紹介します!

商品企画担当 N.M

 


――はじめに『金のミルク』の簡単な紹介をお願いします。

 

2012年に発売した『金のミルク』は、上質なミルクを凝縮した、濃厚な味わいのプレミアムミルクキャンディです。
香料や着色料を使わず、ミルクそのものの味わいを感じられるのが特徴ですね。
プレーンの『金のミルク』を発売後、素材の味をいかすことのできる味わいとして、2015年から『抹茶ラテ味』、2021年から『カフェラテ味』を展開しています。

金のミルクの3種のパッケージ

 


――2012年というと10年以上前になるのですね。そもそもの開発の経緯を教えてください。

 

当時、ミルクキャンディのカテゴリーには、絶対的な王者といえるミルクキャンディが他社から発売されていました。
カンロもミルクキャンディというカテゴリーに何度か挑戦はしていたのですが、なかなか牙城を崩せずにいました。
そんな中で「定番となるミルクキャンディをつくりたい」という全社的な思いがありました。

競合のミルクキャンディは、“親しみがあって万人に愛される味わい”が主流になっていたので、“大人向けの贅沢な味わい”にできれば差別化になり、お客様から支持されるはずと考えました。
強力な他社のミルクキャンディに挑戦することに対して、社内でも「難しいかもね」「あんなに強いミルクキャンディと戦えるかな」などの意見も出ましたが、当時入社3年目くらいだった私は、この挑戦の高難易度に、良い意味で気づいておらず、前向きに取り組むことができました。 

一方で、研究担当は何十年もミルクキャンディの研究を続けており、社内では“連食性”と呼ぶのですが、「1粒ではなく何粒も続けて食べていたい」と思えるような本当に美味しい商品を目指して研究をしていました。
研究担当と相談を重ねるなかで、両者の方向性を合わせて、“大人の嗜好品のような贅沢なミルクキャンディ”というコンセプトが生まれ、開発がスタートしました。


――王道の商品といえば、誰もが思い浮かべるあのミルクキャンディですが、差別化するうえで一番こだわったのはどのような部分ですか?

 

もっともこだわったのは、主原料の1つである生クリームですね。
研究担当と全国のあらゆる生クリームを食べ比べし、厳選しました。
選んだのは一流のパティシエさんなども使用している北海道産の生クリームです。

生クリームをつくる北海道のある地域の牧場へ視察に行ったのですが、牛が食べるものによって味わいが変わるそうで、その地域や牧場でしか出せない味になるそうです。

金のミルクの写真

 


――だから『金のミルク』は他のミルクキャンディにはない濃いミルクの味わいが楽しめるのですね!実際に開発や製造するうえでのこだわりはありましたか?

 

開発では、乳脂肪分14.6%という割合に至るまでに何度も試作を重ねました。
乳脂肪分が少ないとコクが出ませんし、多いとしつこくなって、すっきりとした後味になりません。
「ずっと食べていたい」と感じる割合を探し、ようやく14.6%に辿り着きました。

また、製造においても、砂糖や水飴、生クリームなどを混ぜて煮詰めていく過程では、温度管理もしっかりと行うことで、ミルクの風味が損なわれず、フレッシュな味わいを感じられる仕上がりにしています。

完成した『金のミルク』を初めて食べたとき、口に入れると濃厚なミルクの味わいと香りが広がるのに、食べ終わると口の中がスッキリするのに驚きましたね。
これならば「ずっと食べていたい」という思いを実現できると感じました。

通常の商品開発は半年〜1年くらいなのですが、『金のミルク』は原料の選定や開発、製造の各所にこだわりが詰まっており、完成までに2〜3年はかかりましたね。


――開発のなかでもっとも苦労したのはどんな点でしょうか?

 

お話ししたように開発や製造も大変だったのですが、パッケージや商品名を決めるのにも苦労しました。

当時、ミルクキャンディといえば「白」「牛」「ミルクのシズル感」のようなイメージしかなく、王道商品と競うには新しい表現やモチーフが必要だと感じ、最初はあまり使われていなかった青をメインカラーにしたパッケージを作成しました。
しかし、実際の売り場を回って店頭調査をするなかで「青いパッケージでは目立たず、お客様に選んでもらえないのではないか」と感じ、社内で議論を重ねて別の色にすることになりました。 
そこで「大人のための贅沢なミルクキャンディ」というコンセプトに立ち返り、上質なイメージの金色をメインカラーにすることにしたのです。

商品名は金色をメインカラーにしたパッケージにしようと決めたタイミングで「金のミルクという商品名にすることで、大人の贅沢なミルクキャンディを一言で表現できるのでは?」とひらめき「金のミルク」に決まりました。
もともとは「プレミアムミルク」とか「プレミル」など全然違う名前を400個以上考えていたんですよ(笑)。本当に悩み続けていたので光明が差した瞬間ですね!

その後も、通常は1〜2つのデザインパターンで行う消費者調査を4パターンで行ったり、金色を細かく調整したりして、ようやくパッケージや商品名が固まりましたね。

金のミルクのパッケージの写真

 


――名前だけで400以上も考えたのはすごいですね!発売された『金のミルク』は、ミルクキャンディブランドでNO.1※の売上を獲得しています。要因はどこにあると思いますか?

 

一番大きいのは、先ほどのお話とも重なりますが、他社のミルクキャンディとは異なる“大人”をターゲットにしたコンセプトで、しっかりと価値の伝わる商品をつくれたことだと思います。

また、開発中や完成手前くらいまでは、他社のミルクキャンディが強すぎるので社内でも「難しいかも…」という空気があった気がします(笑)。
しかし、完成後に営業担当のみなさんに商品を食べてもらったところ、「これはいい商品だから力を入れて売っていこう」という雰囲気になり、一丸となって営業をしてくれたことも大きかったと思っています。

金のミルクと商品企画担当 N.M

※株式会社インテージSRI +  ミルクフレーバーキャンディ市場 2024年4月〜2025年3月累計販売金額ブランドランキング


――お客様からの感想などで、印象的なものはありましたか?

 

発売直後から、メールやお電話、SNSの投稿などで、「『金のミルク』しか食べられなくなりました」「ミルクキャンディに革命が起きました!」といった熱い想いが届き、すごく印象に残っています。
私たちが追い求めた味がお客様にしっかりと伝わったことがとても嬉しかったですし、自信にもなりました。

あとは、カンロに新しく入られた方にも「好きなキャンディは『金のミルク』です」と言ってくれる人がたくさんいて、ありがたいと感じています。
「『金のミルク』と出会い、こんな美味しいものをつくる会社に入りたい」という想いのもと転職活動を行い、実際にカンロに入社した人もいました。
その話を聞いたときはびっくりしましたし、嬉しかったですね。


――2012年の発売後、『金のミルク』はリニューアルなどしているのでしょうか?

 

生クリームは毎年新しいものがつくられているので、年に一度、原料の見直しやブラッシュアップをしています。発売時から合計10回以上はリニューアルをしていると思います。

『金のミルク』は、香料や着色料を使っていないので、原料の味がダイレクトに商品の味になります。
そのため、原料や配合を調整して『金のミルク』の味わいするために、そして、さらに美味しくするために現在でも研究を重ねています。


――『金のミルク』は、お客様にどのように楽しんでいただきたいですか?

 

好きなように楽しんでいただくのが一番ですが、個人的には「ホッとするひととき」に食べるのがおすすめです。
朝からがんばって仕事をして、夕方頃、ひと段落ついたときに『金のミルク』を食べると、心と体に沁みていくのが実感できます。
「もうちょっとだけ頑張ろう」と気持ちの切り替えにも役立つので、ひと息つくときにぜひ味わってみてください。

金のミルクのパッケージとキャンディの写真

 


――最後にお客様にメッセージをお願いします!

 

『金のミルク』だけではありませんが、カンロの商品は担当者の情熱が詰まっており、味はもちろん、ネーミングやパッケージなどにもたくさんの工夫があります。
包装の裏面のメッセージなども一生懸命考えているので、細かい部分まで作り込まれた、商品の世界観を楽しんでいただけると嬉しいです。


 

今回は『金のミルク』の商品開発の裏側をお届けしました!

入社3年目の社員が手がけた、全国的に有名な他社のミルクキャンディへの無謀ともいえる挑戦。
そこには、こだわり抜いた高品質な商品を生み出し、お客様の熱い支持を集めた物語がありました。

食べた人の仕事まで変えてしまうほど、人に深く刺さる商品には、担当者の熱い情熱があったのですね。

次回の開発の裏側もお楽しみに♪

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7 件の返信 (新着順)
ウラニウム
2025/11/18 11:26

すごいですね!祖母がよく食べています!


ありがとうございます🤍
おばあ様にもぜひ豆知識としてお伝えください📚

ウラニウム
2026/02/17 11:00

祖母に教えました!すごく喜んでいました!

まさかさか
2025/11/07 05:47

金のミルク大好きです
カフェオレ味も好き〜


ありがとうございます🤍
抹茶ラテ味もぜひお試しください~🍵

あずさ@カンロ
2025/10/29 09:33

金のミルクおいしいよねえ。人に買ってもらえる機会があると迷わず選んじゃう。


ちょっと贅沢な気分になれますね☺️✨

someone
2025/10/25 20:58

後発だったのですね、すっかりなじんでいらっしゃるので…。
シンプルな原材料、好みですー。
その分、素材にこだわり、微調整も必要なんですね…。


そう言っていただけて嬉しいです🥰
素材そのままのおいしさにとことんこだわった商品です🥛

みきてぃ
2025/10/25 01:27

400個以上のお名前を考えていたとは…!細部にこだわりを感じられます✨金のミルク、ホッとする美味しさで好きです♪


私も同じく金のミルクを舐めるとホッとします😌
このこだわりがあったからこそ、皆さんに愛される商品になっているのかもしれません🍬✨

ゆうと
2025/10/24 15:49

1番好きな飴です❤️


推していただいてありがとうございます🥛✨

金のミルク美味しくて大好き
口に入れた瞬間幸せが広がります


嬉しいお言葉ありがとうございます🥰